お客様からのお問い合わせやご質問の中から、主要な内容をピックアップしました。
1液性についてはこちら、2液性についてはこちらを参照ください。
使用時のウレタン原液の最適温度は何度ですか?
使用時の液の最適温度は24-29°Cです。
寒冷期(特に1月から3月)での温度の低い場所での使用の場合は、事前に20°C前後の室内に缶を数時間置き、缶が20°C前後に温まってから使用して下さい。
この際、時々缶を振って下さい。内部原液の温度がよりよく上昇します。
ストーブ、バーナー、熱湯(特に沸かしながら)で急速に温めると破裂することがありますので、絶対に止めて下さい。
(2液性エアゾールタイプ商品[#210]の加温には「ハンディウォーマーBag」、2液性ボンベタイプ商品[E84 #2205 / #2605]の加温には「ハンディウォーマーWrap」が最適です)
特別な下地処理は必要ですか?
プライマーなどの特別な下地処理は必要ありません。
ただし、躯体にほこりや脂分が付着していると、ウレタンフォームの接着性を弱めることになります。
作業前に取り除いてください。(1液性ウレタンフォームは湿度に反応して硬化します。
冬場で乾燥している時期は躯体が湿る程度に水分を霧吹きすると発泡状態が良くなります。
2液性ウレタンフォームは湿度硬化ではありませんので、躯体への霧吹きはしないでください。)
硬化後のウレタンフォームは紫外線に劣化すると聞きますが、対策はありますか?
硬化したウレタンフォームは紫外線にあたると劣化します。直射日光にあたる場所への施工の場合は、ウレタンフォーム内部硬化後に必要に応じてパテや塗料などで表面を処理してください。紫外線による劣化を防ぎます。
性能表に記載のあるウレタンフォームの「自己消火性」とは何ですか?
炎にさらされる間は燃えるが、炎から遠ざけると消火する性質です。弊社のほとんどの商品が自己消火性を有しています。
ただし、この性質は不燃性、準不燃性、難燃性とは異なります。
ウレタンフォームとその他の主な断熱材の断熱性能の比較を教えて下さい。
熱伝導率は物質中の熱の伝わり易さを表す値で、厚さ1mの物質のひとつの面ともうひとつの面の温度差が1℃ある場合に、1時間の間に伝わる熱量を表します。
熱を伝えにくい物質ほど熱伝導率が低く、断熱材として優れた性質を持つと言えます。
(熱伝導率は商品により若干の違いがあります。詳しくは「カタログ、SDS、取扱説明書、性能表」の性能表をご参照ください)
ノンフロン商品・フロン商品とは具体的にはどういうことですか?
ウレタンフォーム容器にはウレタン原液と発泡剤(ガス)が注入されています。
発泡剤の圧力により、ウレタン原液が容器の外に吐出され、発泡・硬化の結果、フォームを形成します。
フォーム形成の際、発泡剤はウレタンの気泡の内部に内包されますが、発泡剤の断熱性能が高いことより、ウレタンフォームが優れた断熱材として機能することになります。
従って、何を発泡剤として使用しているかがウレタンフォームにとって重要な点となります。
フォモ・ジャパンではウレタンフォーム商品の原材料のひとつである発泡剤(ガス)の環境に与える影響を考慮し、全ての商品でノンフロンガスを使用して環境保護に重点を置く対応をしております。
諸発泡剤が環境に与える影響は下記の通りです。
発泡剤 | オゾン層破壊係数(*1) | 地球温暖化係数(*2) | |
---|---|---|---|
フロンガス | HFC-134a | 0 | 1,430 |
ノンフロンガス | LPG | 0 | 3 |
DME | 0 | 0.2 | |
HFO-1234ze | 0 | <1 |
(*2)大気中に放出された当該物質が地球温暖化に与える影響をCO2を1.0として相対値として表したもの。